ガソリンは常に半分を切らないようにしておく事を強くおすすめします。
車を持っていると色々と便利です。
避難所に入れなかった場合の居場所確保、移動手段、冷暖房完備、モバイルバッテリー代わりにもなりますし、ある程度プライバシーが守られ、ラジオはもちろんテレビが付いている場合もあります。
しかしガソリンが無いと身を隠せるだけの、持ち帰る事も出来ないただの高級な鉄の塊になってしまいます。
そして被災してからガソリンを調達しようと思ってもかなり難しいです。
何時間も並んで売り切れていた、なんてザラです。
被災し車が無事ならば車そのものが防災に役立つ為、ガソリンはせめて半分を切らないように管理する癖を付けましょう。
- 主な移動方法は自家用車または営業車の方向け
- 移動先での被災(レジャー含む)
- 移動中の車内閉じ込め
案外見落としがちですが、営業車で移動されている方の防災も必要ではないかと思います。
最悪なのが県を跨ぐような距離を移動をし時に被災する事。
家にも会社にも帰れない、会社(や自分の車)には色々揃えてあるのに…とならない為にも、外出時の鞄に入れる事が出来る程度の備えはしておきましょう。
その場合は車載用ではなく持ち歩き用となる為、下記リンクを参考にしてみてください。
- 道中や勤務先などが地震以外に雪害・水害も起こりうる場所かどうか
- 出先から徒歩で帰宅した場合の想定時間
- 外出時、乗車する最大人数
- 家族との集合場所
2011年の東日本大震災後、防災備蓄をしている企業も増えているようです。
ただ、移動中に被災した場合を考えると一通り自分でも備える事が大事ではないかと思います。
地震では相当道路状況が悪い事も考えられるので、家までの帰宅に要する時間は倍以上は見ておき、防災用品を揃えてください。
家族で外出する場合も想定して、食料や水は少し多めに積んでおきましょう。
住んでいる建物が耐震性に不安があるならば、家族との集合場所も相談しておいてください。
命を守る為にまず準備して欲しいもの
- 飲料水
- 携帯食
- 携帯トイレ
- 防臭袋
- ウェットシート
- エマンジェーシーシート
- 小型ライトかヘッドライト
- ホイッスル
- 身分証明書、健康保険証のコピー
- 重要な人の連絡先(必ず紙で持ち歩く事)
- 小銭(テレホンカードは停電時使用不可)
以下は必要な方のみ
- 常備薬(最低でも数日分)
- お薬手帳のコピー
- 行政が発行した各種手帳のコピー
上記リストは、災害時に車が破壊された、もしくは破壊される可能性が高い事態を想定しているので、リュックなどで準備しておくとなお良いでしょう。海沿いにお住まいの方は被災したら道路脇に車を停車し、すぐさま荷物を取り出して車は捨てて高台まで逃げてください。
なお、上記以外でとりあえず安全確保の為に車を置いて逃げる場合ですが、どうしてもすぐに近隣の駐車場などが見つからない場合は同じように道路端に車を寄せ、窓を閉めた上でキーは残して鍵は閉めずに避難します。(時間があれば連絡先を書いた紙もダッシュボードなどに置いておく)
緊急車両の通行の邪魔になった場合移動出来るようにする為致し方無いとは言え、鍵をかけずに移動した場合どうしても盗難リスクがありますよね。
可能ならば名義書換や転売防止に車検証を持ち出すと良いそうですし、後々盗難されたと判明した場合も車両保険などに盗難時の補償があれば保険金が支払われる場合もあるようです。
車を降りる際、テレビの画面やダッシュボードの画面などの日時が分かるものを撮影しておいて、地震発生時は車が無事である事の証明が出来るようにしておくと少し違うかな…?その後盗難されたと分かれば地震が原因ではないと証明できますからね。
※ちなみに地震・津波・噴火で車が廃車になっても、そういった特約が無い限り保険は下りないそうです。
他、必要に応じて準備しておいて欲しいもの
- 水(夏場はローリングストック推奨)
- 食料(夏場はより劣化し辛いものを準備)
- 簡易トイレもしくは大人用オムツ
- 防臭袋
- ウェットシート
- 救急用品
- 毛布や寝袋
- モバイルバッテリー
- 除菌ウェットシート・除菌ジェル
- 脱出用ハンマー(津波到達地点・水害想定地点は必ず準備)
- 着替え(動きやすく性別がわからないもの)
- 歩きやすい靴
- 家族の顔や体型が分かる写真
- マスク
- 筆記用具
- ウォーターバッグ
女性向け
- 生理用品
- 髪をまとめる為のゴム
- クレンジングシート
- 保湿化粧品(小分けパックされたもの)
- 頭を隠せる帽子など
- 防犯ブザー、護身用品
乳幼児向け
- 調乳不要液体ミルク
- 使い捨て哺乳瓶
- オムツ
- おしりふき
- ガーゼ
- 母子手帳のコピー
- 着替え
※液体ミルクや使い捨て哺乳瓶などは、できれば普段から慣れさせてあげてください
寒い時期に追加
- カイロ
- 防寒着
上から順に必須度が高いと思われるものを掲載していますが、個人の環境によって変わると思いますのでご自身で判断をお願いします。
こちらでも都度、気がついたものを追加します。
雪降る地方では当たり前のスコップなどは毎年必ず訪れる恒例行事なので書いていません。
制服出社前提の会社の場合は、制服で徒歩で帰宅なんてやってられないので着替えや靴は準備しましょう。
女性は夜間一人で歩く事も有り得る為、なるべく体型や性別が分からないものを積み込んでおくのが良いです。
そこまでしておいて、背負っているリュックがピンクだと「私は女性でーす!」と周囲に触れ回っているようなものなので、リュックの色味も女性らしいものは避けてください。
注意すべきなのは大雪です。
地震などは車体が無事であれば地震の場合はエンジンをかけ続けても然程危険はありません。
しかし雪害の場合はマフラー部分が雪で覆われると一酸化炭素中毒で死亡します。
(内気循環設定はマフラーが塞がれると短時間で一酸化炭素が充満してしまうため、車が雪で立ち往生したら「外気導入」に設定しましょう。それでも多少死亡するまでの時間が伸びる程度とお考えください。外気導入にしてもワイパー下あたりが塞がれたら効果はありません。災害ではなくともスキー場などへ遊びに行く方は十分ご注意ください)
車内でエンジンを停止してもやり過ごせる程度の防寒装備が必要となってきますので、降雪する地域に住んでいる方は防寒にも重点を置いた備えをしましょう。
最後に
車はとても便利です。ただ公共交通機関が発達した地域に住んでいるのに持てとは言えないくらい、本当に…本当に維持費はかかりますが。笑
メリットの一つとして、万が一の際は有効な防災道具となる事だと思います。
重要な備えの明かり、ラジオ、モバイルバッテリーが揃うのはホント強いです。
どこで災害が発生するかは本当に誰にもわかりません。
そんな大事な装備を無駄にしないためにも運転中や出先で被災した場合、その場所が命を脅かすもので無ければ、まずは道中の安全を確保してから車を移動させるようにしましょう。