- 主に公共交通機関を利用している方
- 学校や職場など、出先で長時間滞在する事が多い方
皆さんは学校及び勤務先で過ごす時間は24時間の中でどのくらいの割合でしょうか。
私は職場での往復も含めると10~11時間くらいです。ゾッとしますね!あらゆる意味で!
下手すると一日の半分近く外出している計算になり、一日の中で半分も仕事に費やしてるのかと絶望し、それだけ被災する可能性が高いとも言えるのですが、案外外出時の備えをしている方は少ないように思います。
車通勤であれば要塞かな?と言われるくらい車内を快適に保つ為に、毛布から飲み物から食べ物まで色んな装備を整えている人も多いですが(私です)公共交通機関の通勤通学でそんな事したら登山並の荷物の多さになりますし、そもそも毎日の事なので、荷物は極力減らしたい方が多いと思います。
ですが、公共交通機関を利用している方が被災した場合は、遠距離通勤通学の方も多く帰宅困難者となる可能性が高くなります。なので、自分が毎日持ち歩いても負担がかからない範囲で防災ポーチを作るのが現実的です。
- 災害発生時学校や勤務先で避難するか、徒歩で帰るか
- 勤務先や学校から徒歩で帰宅した場合の想定時間
- 帰宅する場合の経路の確認
- 帰宅を目指した後の家族との集合場所
ちなみにここの学校とは、高校以上の学校を想定しています。ですが学校に防災ポーチを持っていく事を許可されているかは学校によるかもしれません。
(知り合いのお母さんは学校に問い合わせた所、許可されたそうです)
学校が遠くお子さんの通学中の被災が心配な保護者の方は、一度学校へお問い合わせしてみてください。
そして実際に被災した後の行動ですが、学校に居れば学校で待機になるのではと思います。
個人的には心安らげない勤務先での避難はとんでもなく嫌なので、同じ方も多いのではと思うのですが。笑
とにかく遠い、外に出る事が危険であるなど、本当にやむを得ない場合は動かないのが賢明です。
なお、徒歩で帰宅を目指す場合は通常よりも道路状況がかなり悪い事も想定されますので、想定の倍程度は時間を見積もっておきましょう。
住んでいる建物が古い場合は、自宅に居る事自体が危険ですので家族との集合場所を決めておく事が大事です。
命を守る為にまず準備して欲しいもの
- 飲料水
- 携帯食
- 携帯トイレ
- ウェットシート
- 防臭袋
- エマンジェーシーシート
- 小型ライト
- 救急用品
以下は必要な方のみ
- 常備薬(最低でも数日分)
- お薬手帳のコピー
- 他行政機関で発行された手帳のコピー
女性向け
- 防犯&護身用グッズ
上記は無いと一番困る飲み物や食事と排泄に重点を置いたリストになっています。
通勤時や退勤時はペットボトルや水筒を持ち歩く癖を付けましょう。
飲めればなんだって良いのです。
勤務後に空になった水筒に水道水を入れて持ち歩くのでも安心感は全然違います。
防災用品を持ち歩く数量は歩いて帰宅する時間を計算し、普段持っていても耐えられそうな数を考えると良いでしょう。
ライトなどは最近はとても小型のものが販売されているので是非購入してみてください。
ただ、女性の夜間単独移動はお勧めできません。
世の中の殆どが善良な人々ですが、ごく一部の悪い人に遭遇した場合対処が難しいからです。
そもそも被災すると周囲が異常事態なので防犯ブザーごときでは誰も来ない可能性が高くなります。
人を助けるのって自分に余裕がないと中々出来ないですからね…。
どうしても移動する必要がありそうな場合のみ、護身用グッズも考慮してみてください。
余裕があれば常備して欲しいもの
- モバイルバッテリー
- 小型ラジオ
- ウェットシート(除菌タイプ)
- ホイッスル(建物の耐久度によっては必須)
- 重要な人の連絡先(必ず紙で持ち歩く事)
- 小銭(電話用。テレホンカードは停電時使用不可)
- 家族の顔や体型が分かる写真
- 身分証明書、健康保険証のコピー
- カイロ
- マスク
- 筆記用具
女性向け
- 生理用品、髪をまとめる為のゴム
- 洗顔不要&保湿効果のあるクレンジングシート
- レギンスなど足元を守る薄手の服
1981年以前の建築基準法では震度6以上の地震が来た場合、倒壊する恐れがあります。
学校は耐震補強されている事も多いですが、職場はそうはいきません。
古い建物に勤務されている方は、万が一の倒壊リスクを考えホイッスルなどは必ず持ち歩いてください。
女性は制服やスカートタイプのスーツを着用される方が多いと思います。
万が一の場合の防寒、および防犯も考えて晒されている足元を保護する薄手の服も一枚持ち歩く事をお勧めします。
会社に常備可能であれば準備して欲しいもの
- 歩きやすい靴
- 着替え
スーツなど長時間の移動に向かない服装の場合、会社に個別のロッカーがあるのであれば靴と着替えを準備しておきましょう。
私服で出勤の場合でも、当日どんな服装かはわかりません。
捨てる前の着古した服などで性別が判りづらいものを入れておくと安心です。
最後に
災害はいつどこで起こるか誰にもわかりません。
家に滞在して活動している時間帯に起こってくれれば出来る事は増えますが、実際は睡眠時間を除くと家で活動している時間は、人によっては一日数時間程度と思ったより少ないです。
防災用品を準備する時は長時間滞在する場所に対応したものから準備していきましょう。
男性は特に荷物が少ない、少なく持ちたい傾向が強いように思います。
リストを参考にご自分で厳選してカスタマイズし、いつか来るかもしれない災害に備えましょう。