- 大量の食器や家具、大きな窓がある
- 水害が想定される地域のマンションなどの低層階である
- その他地盤や土砂崩れなどで被害を受ける可能性がある
- 周囲に木造住宅が密集している
ここでは自宅は頑丈ではあるけれども、地震以外のリスクはある…といった方向けの備えです。
正直、一番怖いのは地震による津波や火災などの広域大規模災害です。
東京が被災した場合は自衛隊などの派遣もかなり遅れる事が予想されます。
自宅がなければ救援までのつなぎがかなり厳しい…といった状況ですが、自宅が頑丈であればある程度自宅での避難生活が可能ですので、2次の備えから揃えるのも良いでしょう。
とは言っても震災直後の家は危険があります。
地震で家具などが倒れてきたり窓ガラスが破損したりして、地震が収まるまでは怪我をする危険が高い家庭などは一次避難も考える方が良いでしょう。もしくは川沿いのマンションの1階、背後に崖や山があるので土砂崩れの危険があるなど、地震ではなく豪雨などで一時的に避難する方が良いご家庭もあります。
その後、自宅の損壊が激しくなく住むのに危険性が無ければ片付けてからの自宅避難になります。
運悪く思ったより損傷があって…といった場合でも倒壊まではいかないお家が多いでしょうから、荷物を取りに戻る事は可能ですね。
上記に該当する方々は2次の備えをある程度しっかりした上で、なるべく1次の備えもしておきましょう。
悩ましいのが周囲に古い木造家屋が多い場合です。
地震による火災で自宅も被害を受ける可能性が高くなりますよね…。
その場合は自宅避難が難しい方向けのような、しっかりした一次の備えが必要かもしれません。
- 荷物はすぐ取り出せる位置に置く
- できればリュックなど両手が空くものに
- 走って逃げる事が可能な重さで内容厳選
- 重要な防災用品は家族ごとに準備
- はぐれた場合の集合場所を決めておく
自宅避難が厳しい方達と同じような注意事項になります。
お父さん力持ちだから水だけ持ってて!というと、はぐれた場合にお父さんも家族も涙が止まらない状況になりますので、大変ですが重要なものは家族毎に準備しておきましょう。
あと、お子さん単独で被災した場合の対応も重要です。
お留守番している最中に大きな地震が発生したら、まずは大きな家具や窓からは逃げるか、机の下に隠れる事、家が一番安全ならば、怪我をしないよう1次避難リュックを持った上で親の帰りを待つ、もしくは集合場所に集まる事、トイレは使えるか分からないので携帯トイレを使う事、などなど、ご家庭の状況により変わりますが、お子さんの安全を第一に考えて準備しておいてください。
少なくともお子さんが寝る場所、普段過ごす部屋では背の高い家具を置かない方が良いです。
もう買ってしまった!と言う場合にはせめて安易に倒れて来ないような配慮をしておきましょう。
優先的に準備して欲しいもの
- 飲料水
- 食料
- ホイッスル
- 携帯トイレや紙オムツ
- ウェットシート
- 防臭袋
- ラジオ
- 身体を隠せるポンチョやレインウェアなど
- エマンジェーシーシート
- 懐中電灯(orヘッドライト)
- 身分証明書、健康保険証のコピー
- 重要な人の連絡先(必ず紙で持ち歩く事)
- 小銭(テレホンカードは停電時使用不可)
以下は必要な方のみ
- 常備薬(最低でも一週間分)
- お薬手帳のコピー
- メガネの予備
- 補聴器の予備
- 各種手帳のコピー
これらのものは万が一濡れても使用できるように、フリーザーバッグなどに入れましょう
オムツは賛否あるようですが、避難所のトイレは大惨事になっているでしょうし、突然の腹痛…!!となった場合に正しく使えるかというと疑問が残りますし、第一身を隠して用を足す事自体、女性は危険が伴います。
なお、今から防災用品を揃えるならば、同様の理由でリュックもピンクなど女性とわかるものは避けた方が良いです。
必要に応じて追加して欲しいもの
- モバイルバッテリー
- ランタン
- 救急用品
- マスク
- ハサミ
- 爪切り
- 家族の顔や体型が分かる写真
- 除菌ウェットシート、アルコール
- トイレットペーパー(芯を抜く)
- 軍手
- ロープ
- ガムテープ
- 筆記用具
- スリッパ
- 防犯ブザー
- お菓子
- 万能ナイフ
- 紙コップや食器、割り箸
- ラップ
- ゴミ袋
- ウォータータンク
- 着替え(性別が分からないように)
- レジャーシート
- エアーマット
女性向け
- 生理用品
- おりものシート
- 髪をまとめる為のゴム
- クレンジングシート
- 保湿化粧品(小分けパックされたもの)
- 護身用品
乳幼児向け
- 調乳不要液体ミルク
- 使い捨て哺乳瓶
- オムツ
- おしりふき
- ガーゼ
- 母子手帳のコピー
- 着替え
※液体ミルクや使い捨て哺乳瓶などは、できれば普段から慣れさせてあげてください
寒い時期に追加
- カイロ
- 防寒着
- ブランケット
※気がついた事があれば都度追加しますね。
こちらも自宅避難が難しい方向けでも書いてある通り、モバイルバッテリーの残量チェックが難しい私のようなズボラさんは、乾電池充電のモバイルバッテリーと乾電池を準備しておきましょう。
ラジオは小型のもので良いと思います。
色々機能がついてるものも良いのですが、機能が付いているイコール電池消費も早いんですよね…。
ライトで使ったらラジオ聞けなくなった!とかもあり得るのでその辺りの判断は各個人でお任せとなります。
電池めっちゃ持っていくのもアリですし!
女性向けで突然物騒なワードが掲載されていますが、実際平常時でも防犯ブザーのみでは人が来ない事もあるようですので、混乱時は余計かもしれません。
被災時に余計に傷付く事が無いよう、準備可能でしたらぜひご検討ください。
最後に
自宅が頑丈であるという前提ですので、一次の備えはある程度重要性は低い傾向にはあると思います。
ただ、家の中でも危険は沢山ありますので、できれば家具や食器棚などの防犯対策をしてください。
倒れてきたタンスで悪くて圧死、良くて骨折は有り得ます。
飛んできた食器で怪我も有り得ますね。
被災時に病院はまともに機能していないでしょうから、個人で治療出来る怪我の範囲に抑える為にも、家庭内の防災に是非気を配ってください。